繊細なゲームフィッシング ライトジギング

AUTHOR

    Yoshihiro Saitoh

    東京近郊で手軽に釣れるゲームフィッシュ、シーバスを追いかける日々。復活した釣り欲にまかせて他の釣りも復活&チャレンジ中。シーバス歴はようやく3シーズン目なので色々差し引いて読んで下さいね。セイゴもフッコも釣れれば嬉しいじゃない、派

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

出船。タックルは事前に組んでおいて船縁に刺しておくと良い。

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

トリヤマ。魚は浮いてなくても、この近辺には様々な生物が集まるので、チャンスタイム。

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こんな場所や、、、

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

こんなところ。マンメイドストラクチャーに魚が着いている。

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

ヒット。ファイトシーン。魚が小さいのでゴリ巻きしてます。

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

基本は船上に抜き上げる。遊ばせたりするとバラしたりして魚が散るのでスピーディーに確実に。

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

この位がアベレージサイズ

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

50up GOODサイズ!

TACKLE DATA

ROD: DAIKO SPEAR SRB63L / SHIMANOxJACKAL poison adrena 166M
REEL: DAIIWA AGREST PE / SHIMANO EXCENSE DC
LINE: PE #0.8-1 / LEADER: 20lb

繊細なゲームフィッシング ライトジギング

2014.02.19

活性が高いと船中おまつり騒ぎ。同行者とのダブルヒットも珍しくない。

港湾エリアのシーバスは秋の荒食いシーズンの終わりから、2月から徐々にスタートするバチ抜けシーズンまで一般的にはオフシーズン。産卵の為に深い水深のところに移動すると言われ、ショア(岸)からの釣りは厳しくなります。
厳寒期だし釣行をお休みすれば良いのだけれど、そうは行かないのがアングラー。

ディープエリアに移動したシーバスを狙う方法として、乗り合い船のジギングによるルアーフィッシングが最近人気です。

ちょっとしたコツを掴めば、初心者や女性アングラーもエントリーし易いし、上級者の人も技を磨く楽しさもあって、オカッパリシーバスを考える上でも良い経験値が得られる、、、はずです。

 注)私はほぼほぼシーバスジギングしかやったことがないので、以下はシーバスジギングに限った話です。

 

人気ポイントには沢山の船が集まる。釣れている証拠。


jig+ing でジギング

一般的なルアーフィッシングは「水平方向の移動」をルアーに与える事で魚に捕食行動をおこさせますが、ジギングは基本的にはバーチカル。「上下方向の移動」で魚にアピールします。
正直に言ってここが生理的に理解が難しいところ。

  • 細長い棒状の金属のカタマリを(シーバスジギングだと60-100g)
  • 上下に高速で動かす

これが何故エサとなる魚に見えるのか?
自然界の魚は余程特殊な事情が無い限りはこんな上下運動はしないはず。
「弱ったベイトが落ちて行く様を演出」と堂々と書いてあるジグもあるけれど、弱った魚はそんな早く動けるのか?
60gのジグのフリーフォールはそれなりに速い。

60g-80gのジグ。この位あれば十分。

ある時、釣り船店の女将との会話から大きなヒントを貰いました。

私「ジギング船混んでますねー、どんな感じですかー」

女将「うん、結構釣れてるよ」

私「そうなんだー、でも混んでるのちょっとやりにくいですよね」

女将「いやいや、混んでる方が良いのよ。撒き餌と一緒だから」

この日は2艇で出船。このくらいだと空いている方

「えっ、、、、」

もちろん釣れてるから混むっていうこともあるのだけれど、女将の一言は物陰で潜んで餌を捕食しようとするナーバスな様子の魚はイメージしにくい。
船上から多い時はピークで20-30本、せわしなく上下するジグに狂喜乱舞して捕食活動するシーンを想像させる。
ジグは全然弱ってるベイト風ではなく、もっと活性が高いイメージだ。

そして、もう一つのヒント。

「たいていの」アタリがフォール(ジグが落ちて行くとき)時に出るということ。

フォールは少しサミングしたりもするけれど、基本は重量100%のフリーフォール。
指定タナの上で一旦止めてから、そのままサミングでゆっくり落とすと、、、まったくアタリがない。
1ピッチ1ジャークや、ただの高速巻き上げからの「即」フリーフォール!にはアタリが出る。

これは何を意味するのか?


仮設:「縦の姿勢のジグはダメ」

きな口なのでジグは一気に口に入りそうなものだが、吸い込んで捕食するためアタリは繊細

棒状のジグがそのまま縦に落ちて行くとダメ。でも、動かして落とすとアタリがある。
というのは、水平姿勢迄いかなくても、ジグの姿勢が斜め状での移動に反応していることを意味する。

実際浅い所で実験して見ると、フリーフォールでも勝手にヒラヒラしたりする。

このフォール姿勢の違いで、ジグはいくつかの種類が用意されています。東京湾の船宿で実績が高いTIEMCOのオーシャンドミネーターでも

  • オーシャンドミネーター60g/80g
  • センターバランス80g
  • オーシャンガバナー65g
  • オーシャンドミネーターフォーリングスペシャル55g

など複数の種類があって、わざと重心を変えて、上下動や潮等の水流を受けてアンバランスに動く形を工夫している。

オーシャンドミネーター60g/80gと オーシャンガバナー65gはちょっと投げて底取りしてから水平に引いて来る誘いがかなり有効であるのも、この仮設が当たらずも遠からず、であることを意味してる、、、と思っています。

ここでようやく色々と一般的なジギングのテクニックを調べてみる事に。

ちゃんとあります。エギ等でも良く使われる「水平フォール」
ジギンガーの世界では常識の様でした。

・・・・・まあ、何事も経験しないと調べる気も起きないってことで(汗)遠回りしたものです。

 

基本は自然の魚らしく、水平だったり斜めに移動する様子を、上下移動の中でどうやって表現するのかを頭の中でイメージして、ジグの選択と操作をすれば良いってことです。


初心者にも良い「ベイジギング」
この釣りはルアーフィッシング初心者の方には特におすすめしたい理由があります。

女性アングラーも何名か乗船していました。

  • 乗り合い船だけど、近場なので移動のストレスがない。酔いにくい。
  • 生餌触らなくても良い。
  • 「底を取る」「アワセる」という二つの大事な要素が入っている。ちゃんと底をとる、しっかり合わせる、をやらないと釣れない。
  • 魚のサイズが比較的大きく良く引くので、やり取りを楽しむことができる。
  • 水深もそれほど深くない。せいぜい数十mなので、体力勝負にならない。
  • かなりの高確立で「釣れる」もちろん釣果の差は出ますけど、コツは掴み易いはず

そして、ショアが主戦場の経験者さんのアングラーにとっても、テクニックを磨いて巻きの釣りの幅を拡げることができるのではないかと思います。
フォールで喰わせる縦の釣りや、ストラクチャー撃ちの時の誘い方も練習できますし、60-80gの金属の塊をアクションで餌に見せる、というルアーフィッシング原点回帰のような釣りは釣り人のテクニックで釣果がかなり変わるので、色々考えながら試行錯誤するのが楽しい。
(なかなかシーバスの顔見てないぞ、、、って時にもいいですねwww)


メソッド公開:基本は「ヘラブナ釣りと思いましょう」

ジギングはイメージ的に、重たいジグをガンガン 巻いて落として巻いて落として、、、という激しい動きのシーンを想像しがち。実際自分もそうでした。
ある
著名なアングラーの台詞に「岸ジギングはスポーツだ。ワインドは労働だ」というものがあるくらいなんですが、実際はもっと細やかな集中力とテクニックが釣果を左右するゲームの要素が強い繊細な釣りです。
例えて言うなら、ヘラブナ専用浮きの微細な上下動を見るくらいの、、そんな気持ちでアタリをとったり誘いを入れたりするくらいの感覚が丁度良いと思います。

誘いはロッドに角度をつけないで平行に移動させてシャクリます。

最盛期は2-4月。5月の連休くらい迄は楽しめます。普段バーチカルな縦の釣りをしない方も是非チャレンジしてみてはいかがでしょう。初心者をお連れするにもピッタリだと思います。


memo:

必要な物はこちらのBURITSUによるNAVERまとめ。良く出来てます!

詳細のテクニックを公開しているサイトもあります。
http://niftsuri.cocolog-nifty.com/oki/2010/04/post-1a92.html  

我々が良くお世話になっている横浜新山下の渡辺釣り船屋さんはコチラより。